印刷

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オフセット印刷

当社では、オフセット印刷を主に印刷を行っています。オフセット印刷とは、インキを下記の順番で転写していく印刷方法です。
①印刷絵柄がある版
②ブランケット胴(中間転写)→オフセット
③紙(被印刷体)

 インキは、単色ずつ転写する必要があるため、通常カラーというと、青(Cyaan)、赤(Magenta)、黄(Yellow)、黒(blacK)の4色を使うため、カラー印刷は4回オフセット印刷を繰り返します。

一般的に認知度が高いインクジェット印刷やトナー印刷(デジタル印刷と呼ぶ)と違い、オフセット印刷とデジタル印刷それぞれにメリットやデメリットがあります。

  1. デジタル印刷よりオフセット印刷の方が印刷精度が高い。
  2. 中ロット~大ロットは、オフセット印刷の方がコストが安い。
  3. デジタル印刷は、可変に印刷することができる。
  4. オフセット印刷の方が紙種類(被印刷体)の対応幅が広い。


用途ごとに仕様が違うため、印刷方法も変える必要があります。オフセット印刷なのかデジタル印刷なのか、それとも別の印刷方法なのか。例え印刷会社に勤めていても1年で覚えることは大変難しいことですので、これを適格に判断することも印刷会社の役目だと考えています。

色の見え方 ~適切な色校正とは~

 人が認識できる色領域つまり可視領域は380~780nmの波長(可視光線)だと言われています。この特定の波長が人間の網膜に刺激を与えて色として感じています。
光の三原色は、直接光が目に進入する波長であることに対して、色の三原色は、物に反射して光が目に進入する波長だと言えます。

 同じ色でも物が違えば色が変わって見えます。例えば、表面がツルツルしている物に対する光の反射とザラザラしている物の光の反射は違って見えることが多いのではないでしょうか。

 紙では、コート紙、マット紙、上質紙などのように表面の塗工量が違う様々な製品があります。また、同じ種類の紙でも厚みが違うと色は違って見えます。例えば、コート紙で同じ品種でも薄いものと厚みがあるものは、裏が透けて見えるものや透けて見えないものがあるように、色の見え方は違いがあります。

紙チラシや本などに使われている紙について印刷洋紙にまとめています。

 実は、同じ紙、同じ絵柄を別日に分けて印刷すると、色が違って見えることがあります。これは、紙に印刷される小さな点(網点)が同じではないからです。印刷オペレータは、印刷機械の温度やロールなどの状態を把握することや、同じ気温、同じ湿度、水の調整を管理することが求められます。
そして、印刷を行う材料である印刷版の精度、紙の塗工精度、インクも網点に関係しますので、印刷関連会社の総力をもって、色の再現性や安定性につとめています。

上記はすべて、光の反射後の話です。物に反射する前の光が違えば、色は違って見えます。太陽光と蛍光灯、LEDライトでは、光そのものが違うからです。
印刷機械の色見台に設置しているのは、太陽光に近い光を採用しています。
色見台で見本と同じ色だと判断された印刷物を、事務所の蛍光灯の下で見ると色が違って見え、建物の外に出て見ると同じ色に見えるなんてこともあります。

これらのように様々な事象があるため、色を確認するためには本機色校正をお勧めします。